ハイキュー‼︎第328話「負けられない戦い」

ついについに始まったよ〜〜!!!春の高校バレー3日目男子準々決勝。梟谷はIHベスト8だったんだね…想像以上に本当に強い学校なんだなと一瞬思ったんだけど(いや本当に強い学校なのはそうなんだけど)、今大会の今の時点でももうベスト8なんだよね。去年の春高でもっと良い成績を収めていたらそれについても言及されるはず…?と何となく思うので、ここ数年ベスト8で安定しているか、ベスト8が近年でも最高成績だったのかな、とぼんやり予想。この試合に勝てばベスト4になるけど、もしそうなればここ何年かでの最高成績とかになるんではないかなあ〜〜?と。想像です。


「エース対決ということになりそうでしょうか?」は、ハイキューではよくあるミスリードかな。もちろん間違いなくエース対決にもなるだろうけど、そのエースに繋ぐ役目であるセッター対決にもかなり焦点が当たる感じ。


赤葦くんの回想。これが本当に良かった!読者は当然今まで烏野視点で読んでいるわけなので、「赤葦くんの春高」っていうのは本当に断片的にしか知らない。んだけど、その断片的にしか分からない中でも、ポジションの意味での「セッター」として・後輩として・そして「梟谷の」セッターとして、って色んな立場から今大会色んな人に刺激を受けて、そしてたくさん背負っているものがあるということがすごくすごく分かる回想シーンのチョイスだった。影山や侑のような、すごく華やかでセンスがあって、赤葦くんとは別のところに強みを持っているセッターたちのプレーを見たことや、試合に負け先輩たちを見送ることになった音駒の1・2年生が涙を流す姿を見て同じ後輩という立場から思ったことだとか、きっと直属の先輩以外では1番身近な存在であった音駒の3年生の引退だとか、そして赤葦くんだけが知っているエースの「ぜんぶ勝つ」という言葉だとか。本当に色んな角度から、赤葦くんがこの大会・この試合に懸ける思いというのがすごく分かる。そういう内に秘めた熱い想いみたいなものをあまり言葉にする子ではないというのは分かっていたことだけど、「自分の春高」だけではなくて「3年生の春高」に関してここまで強く意識しているんだというのが本当に胸に来た。レギュラーにただ1人の2年生ながら常にコートに立つセッターなんだもんなあ。3年生との結びつきに関しては特に強いものがあるんだなというのは確かにすごく思う。


1本の指に入るエース木兎さん、ただただかわいい。


梟谷は7年連続28回目の春高出場!想像以上の強豪感にす〜〜ごいときめく。7年って今の3年生が小学校6年生の時からってことだもんね。彼らの印象としても「ずっと春高出てる学校」っていう感じなんじゃないだろうか。そして狢坂はそれをちょっと上回り、9年連続30回目。狢坂は全てにおいて梟谷をちょっと上回る設定が作られてるのかな、戦績としてもエースの評価としても。


梟谷・闇路監督の声掛けがすっごいよかったね〜〜!強豪の監督だ…!っていうのをすごく感じたし選手たちともいい関係を築いてるんじゃないかなと思える話し方で…。そして木葉の存在によってチームとしてバランスが整うようなところが梟谷にはあるのかな、というのもちょっと思った。チームの空気を作ろうと意識的にやってるというよりは、木葉の明るくてノリが良くてちょっと空気を底上げするような感じが、落ち着いてる子も多い梟谷ではわりと貴重なポジションなんじゃないのかなって。それは試合中に特段浮き沈みもなく木兎さんの対角のポジションとして常に「オールラウンダー」な働きを見せている、っていうこともそう。


スターティングオーダー。木兎さんと赤葦くんの身長が伸びていてすごく嬉しい!!!あ〜〜生きてるな〜〜って感じる。小数点以下切り捨てだから本当の数値は分からないけど、2人とも7mm以上は伸びてるんだよね、すごくいい〜〜。梟谷はいつも通りS3スタート。梟谷は相手とか試合によってあまりローテーション回さないタイプなのかな。はじめから木兎さんを前衛でフルで使いたいっていうのがすごく見える。


臼利のサーブから。「本来なら木兎さんに打たせる場面」であることを利用して、赤葦くんは尾長くんへ。が、コミットで止められる。まじかぁ〜〜!「考え過ぎ」と自分で言っているけど、とにかく考えて試合を組み立てるっていうのは赤葦くんの強みでもあるんだろうし、今回のはちょっと予想外。が、狢坂にとってはそうでもなさそうな感じ。綺麗にセッターに返ったら次はコミット、なんて指示が出ていたんだろうか。だとすれば木兎さんの調子の波に少々不安を抱える梟谷、そして赤葦くんのことを相当研究し尽くして対策を練ってきているわけで、もうめちゃくちゃ怖い。「木兎さんの調子の波」を分かった上で、じゃあ木兎を崩そう、ではなくて(それも視野にはあるかもしれないけど)、その操縦の役目を担う赤葦くんが取る策に対応してきているわけで。梟谷は木兎さん以外のメンバーが皆安定しているという大前提があるからこそ木兎さんがどちらに振れても戦える、プラスに振れれば更に、っていうのが今までだったので、ちょっと今までにはない感じ。


謝る尾長くんに絡む3年生、めちゃめちゃかわいいし優しいな。東京合宿の時にも梟谷のチームとしての仲の良さとかチームワークについて言及されていたけどそれを思い出した。3年生が多いチームだけど1・2年生にとってもやりやすい空気なんだろうなというのはすごく感じる。


1本目定石を外して止められた梟谷と対照的に、しっかりエースの1本目を決める狢坂。きついな〜〜。最後のコマを見ても、狢坂セッターも何やら曲者っぽい感じ。やっぱり赤葦くんに何かある試合になりそうだなあ。どきどき。だけど今回の赤葦くんの「考え過ぎ」も、一発目から木兎さんが止められたら…と考えてのことなので、赤葦くん個人だけの課題ではないなあとも思う。木兎さんなら決めてくれる、相手に預けていいという信頼がないわけでは勿論ないし、この人に100%託そうと思える場面は何度も何度もあるはずだけど、いつでも無条件に木兎さんに託せるかというときっとそうではなくて、ここまで乗せたらあとは預ける、っていうラインに到達するまでは赤葦くんは全力でお膳立てするしそのためにたくさん考える。彼らにとって共に戦う最後の大会である今、梟谷から巣立っていく木兎さんが更に広く高い場所で勝っていくために、あと数日したら新しいチームを作り上げそして率いていくことになる赤葦くんがもう一段階大きくなるために、重要なきっかけを掴むことのできる試合になるのかな、なったらいいなあ。


推しのがっつりした試合が初めてで緊張やらわくわくやらで気持ちが忙しいけど、今週はとにかく楽しかったなあ〜!早く次が読みたい!梟谷の勝ちを全く疑っていないので、これからどんなものが見られるのかただただ楽しみです。