ハイキュー‼︎第327話「バレーの虫たち」

星海くん。やっぱとびきりかっこいい子だな〜〜。本人は意識してるのかどうか分からないけど、星海くん相手になると日向の反応がちょっと他の子相手とは変わってくるね。それは星海くん相手に怯んでいるのとは違うんだろうけど、ちょっと緊張が漂うみたいな感じ。



野音駒応援席組がご飯同席、これは気まずい…!笑 負けた方の、子どもが、女の子が、目に大粒の涙を浮かべて、ってそりゃ〜〜あたふたもするよね。冴子さんは本当にかっこよかった。励ましたりとか優しい言葉を掛けるのもきっと違うし、「大人が」「勝った方が」それをあかねにやるってなるとまた尚更。大人がこうやって対等に、敬意を持って接してくれたことって、本人はわざわざ意識しないかもしれないけどすっごくいいことなんだろうな〜〜と思う。



大将。本当にいいなこの子!煽りたいとか、ましてや励ましたいとかそんなのではきっとなくて、自分でもよく分からないけど何か言葉を掛けたくて、だけど多分自分自身もまだ勝利を信じようとした現役時代のことを完全に過去にはしていないままで……だからこんなにまとまりがなく、感情的になってあっちへこっちへ話が飛んで、その雰囲気が本当に生々しくてすごかった。「タイミングが違うだけ 大したことじゃない」そうなんだよね、冷静になってみれば。最後に勝つのはたった1校で、それ以外の学校は遅かれ早かれ全部負けるし、自分がその最後の1校になるんだって信じ切ってやれる子たちの方がきっと稀。恐らくは黒尾も大将もそうではなかった。でも実際に試合に出る時、バレーボールに打ち込んでいた時、「大したことじゃない」とは決して思わなかっただろう、というより、その発想すらなかっただろう。全国へ行ったって優勝できるわけじゃないとか、この試合は勝ったけど次はどうかとか、あるいは勝つ見込みがどれくらいあるのかとかそういうの全部、やる理由にもやらない理由にもならないよね。それにそのことに気付くのもきっと既に引退したからで、現役時代に同じことを意識しただろうか、言葉にしただろうかって考えるとやっぱり、今だからこそギリギリ出てくる言葉なんだろうと思う。当時の熱や感覚を過去のものにはしていないけれども、事実として部活を引退しているという今だからこそ。



信じるとか信じないよりもっと本能的な、意識にのぼらないくらい奥底にあるものなのかな、「勝ちに夢中になれる」っていうのは。今週の「バレーの虫たち」というタイトルは、「勝ちに夢中になれる」子も「100%純粋に勝利を信じられる」わけではない子も全部ひっくるめて、バレーボールという光に集まって来て、熱中してやってきた・やっているこの作品の子たちみんなのことを言うのかな。



狢坂、エースとセッターの関係性がどことなく梟谷と重なる感じです〜〜ごいワクワクする!じっと見つめる赤葦くんの視線が何やら意味深。何だか、木兎さんというより赤葦くんに、そしてエースとセッターというところにスポットが当たりそうな予感。すごくすごく楽しみーー!