ハイキュー‼︎第303話「嫌い」

扉絵の旭さんがめっちゃかっこいい!新しいデカイ武器。バズーカ(?)の先端にバレーボールが嵌ってるところ細かくていいなあ。



音駒、繋ぐ。中継を見る天童のポッキーを食べるペースがどんどん早くなってるのがかわいい。「どんなに凄い攻撃にだって〜」というのは、回想にもあるように、はじめは手も足も出ないと思われた相手の攻撃に対してこれまで烏野が対応してきた・対応できたからこそ身をもって知っていることでもあるんだけど、その裏返しとして、やはり相手の音駒だって烏野に対応してくるし、何なら音駒は更にその早さがとんでもない、と続くのがいいよね。強い相手の凄い攻撃に対応し、勝ってきた、強くなった烏野の攻撃に更に対応してくる(それもこんな序盤で)音駒の怖さがやっぱりすごくよく分かる。



ブロックに跳んだ直後にもかかわらず更に片手で上げる大地さんがすごい。そして再び旭さんへ。若利くんの時に「されど一歩」で繋いだ旭さんが今回、音駒に同じ守備の形を取らせてるの、いいな。新しい攻撃を試し、取り入れ、成功させて更に強くなった今の旭さんだからこそ、かつて戦った強大すぎるエース・若利くんのひとつひとつのプレーを自分の身に重ねて、本当の意味で自分の攻撃の選択肢に加えることができるのかなと思う。そして音駒後衛3人がま〜〜いい顔してる!笑 で、そこを上げる福永だよ〜。福永はこれまで目立って語られることはなかったかもしれないけど、こういう反射神経(というのかな)の良さを感じられるプレーがしばしばある。スパイクでもレシーブでも。



決めきれない烏野だけど、続く潔子さんの言葉がまた熱い。「強い守備は〜」という言葉に痺れた。常にコンセプトを貫き通し、強い相手をたくさん倒してきたからこそ、己のコンセプトもそれを貫き通すことも彼らは絶対曲げないし、そう易々と決めさせてくれない相手だからこそ更にまた、曲げるわけにはいかない。それを語るのが潔子さんだというのがいいよね。彼女もまた、そのコンセプトの中にいる人物なんだよね。



そして再び旭さん。旭さんの「新しい武器」の真の意図というのが天童の口から語られているけど、相手ブロックを吹っ飛ばす、わかりやすく気持ちいいプレーだけを狙っているわけではなくて、あくまでもブロックの形を崩すのが目的、というところがバレーボールの地味でありながら面白いなと思うところだなあ。なんていうか、バレーボールってすごく理知的なスポーツ。



黒尾がまたいい顔してるなあ。非常に成熟していて大人っぽい面も持ちつつ、こういう感情むき出しな表情が見られるとやっぱりいいな。「もう少し危なげ無い道」を選べば音駒に捕まってしまうわけで、「もう少し危なげ無い道」と思われる道こそ本当は危ないんだよね。そしてその後の大地さんと旭さんのやりとりがマジでよかった。点としては烏野に入ったわけだけど、旭さんはそこに至るまでの自分のプレーやそれに伴う思考・判断をしっかり客観的に見れていて、大地さんに回答を託す形ではなくて自分の反省をそのまま大地さんに伝えて共有できていて、旭さんは更に上を見てるな、まだ上がっていく気だなと、とにかくもう頼もしい。旭さんと大地さんの2人の関係性も一段階深くなったような感じもする。



「身内」とも思えるこの2校の試合、1セット目を制すのはどちらかという場面で「こいつらがきらいだ‼︎‼︎」に繋がるの、ぐっときてしまった。セッターに対する「性格悪い」が褒め言葉であるように、この「きらいだ」もまた、相手に対する最大限の賛辞。GWの初試合からずっと、この「きらいだ」のためにゴミ捨て場をやりたかったんだろうな。GWからの時間と関係の積み重ねとか尊敬とかプライドとか色々詰まった「きらいだ」で、きらいなこいつらとネットを挟んで戦うのがどうしようもなく楽しくて面白くて「すき」なんだろう、この感覚がほしくてゴミ捨て場を目指して(勿論目指したものはゴミ捨て場だけではないけど、目指したものの一つとして)きたんだろう、と思うと、やっぱり烏野と音駒の関係は特別だなとすごく感じる。烏野セットポイント。どうなるか、どうなっても面白いよ!今週の臨場感は本当に凄まじかった〜!!!