ハイキュー‼︎第252話「後ろ盾」

GW明け、ようやく久しぶりのジャンプ。いや長かった〜。烏合と印刷された黒い法被を着た冴子さんが扉絵。めっちゃかっこいい。私は冴子さんがピアスごつごつ付けてるのが地味に好きで、特に軟骨(!)いつもキュンとする。今回はデコ出しなのもそうなんだけど、ハチマキみたいに黒いリボンを付けているのがすごく好き。


またもアランくんのサービスエースに烏野は1回目のTO。今週も春高カップルが出てきてうれしいよー。よく見ると前日とは服が変わっているのが細かくて可愛らしい。コートも変わってる。2人は試合前に稲荷崎の勝ち確っていうような話をしながらも烏野に感情移入してくれているようでかわいい。稲荷崎の監督は結構言っていくタイプ。宮侑がサーブの時は静寂を望むというのは尊重されるべきだけど、「応援に気散らすなんてなぁ」と指摘が入るのも非常にフェアでいいと思った。応援は応援のベストとして、静かにしておくべきなら絶対にそうしなきゃいけないけど、選手としてはいかなる状況でも最上のパフォーマンスが出来るように鍛えていかなければならない。宮侑が指摘されているのを宮治とアランくんがニヤニヤ見守っている図がかわいくて、ちょっとずつ稲荷崎の子たちの関係性も見えてくるね。TO中も続く稲荷崎のブラバン演奏に「すごーいかっこいー」とわくわくするミカもかわいいし、「すげえ圧迫感 相手にしたくねえ〜」と苦い顔をする大将の描写もまた良くて。稲荷崎戦の解説要員に大将を選んだのがもう勝ちって感じで、何を言ってもグッときてしまう。選手の気持ちになって苦い顔をするところも、今まではきっと戸美がそう思われていたチームであったことも、こういうチームもいるような全国で戦うために、ああいう戦い方を選択してきたことも。


そしていよいよ烏野応援の太鼓。相馬高校の太鼓部に取材に行ったらしい。個人的にもう最高のコマが、真ん中あたりの、大将&ミカと春高カップルが隣り合って太鼓に反応しているところ。いいよね。観客席描写の充実っぷりを感じる。そして烏野の子たちはというと、ソワっとする日向西谷、なんだろうという感じで視線を向ける3年生、これは…と勘付いているっぽい田中。冴子さん(21)が25歳の嶋田さんと滝ノ上に姐さんと呼ばれていることにわらったけど、町内会の2人25歳かぁ…(意外と若い)とも思った。日向西谷の「カッコ良死する…!」がめっちゃかわいい。かっこいい西谷が、女の人ながらかっこいい冴子さんに「カッコいい」ってキューン‼︎となっているのがかわいいんだよねー。


TO明け、アランくんのサーブを田中が上げて日向が決める。ミカが「すごーい!はやーい!」と言っているのがうれしいし、大将が「!?全国コワッ」と言ってるのがもう、キュンキュン。当然音駒と烏野の関係なんて知らないだろうけど、そこの繋がりを知ってる読者としては、戸美と烏野が間接的に繋がったことが嬉しいというか。そして日向のサーブ。冴子さんの思い。「相手を掻き消す大音量じゃなくていい」という滝ノ上さんの言葉とか「アタシたちの役目は応援に勝つことじゃない」という冴子さんの言葉にすごく安心した。あくまでも試合の本分は競技そのもの、という軸をしっかり描いてくれるからこそ、応援の冴子さんの良さがまた際立つ。稲荷崎の応援をする女性ファン、烏野にブーイングを浴びせること、手拍子で烏野のリズムを崩すこと。試合の最初から順序立てて描かれてきた「応援」「いや、これって応援なんだろうか?」という一連の描写に対する烏野の対応として、白鳥沢戦で苦い思いをした冴子さんが「ヤツラは勝手に進む」「少し空気を整えられれば」と主体的に、非常に謙虚に応援に来てくれる流れがもうめちゃくちゃ気持ちいい。


そしてそんな和太鼓応援を背に、凄えサーブが打てそうな気がする…!と日向。星海くんが日向を見ているのも嬉しい。そして「普通のサーブ」w稲荷崎のダブルクイックに烏野はしっかりリードブロック。そしてストレート位置には日向。西谷が舌を出して嬉しそうに見ていてくれるのがまた嬉しい。星海くんの嫌な顔も嬉しい。日向を全くなめていない。とことんフェア。が、まさかの足に当たって一応上がってw稲荷崎が監督も含めてなんやねんと呆れていたのに笑った。かわいい。西谷が位置どりは良かったと褒めてくれるのが嬉しい。西谷って自分は上手いのに、はるかにヘタクソな日向相手でも良かったところをちゃんと褒めてくれるところがかっこいいよね。ミカの「あれってアリ?」という問いかけに大将が「ルール的にはアリ ただ大分恥ずかしい」と答えるのもまたキュンキュンしちゃうんだよー。ルール的にアリなこと、ナシなことを当然だけど把握していて、そして多分ギリギリでアリなことを全部選んで戦って来たんだよなってね、ほんとに大将が喋るたびにそういうことばかり考えてしまう。そして日向の「名誉挽回」「ウシロマイナス」からの、まさかの囮で大地が打つ。描写がめっちゃうめー!モノローグで騙されたのもそうだし、だけど当の日向もまた自分に上がると考えて跳んでて、そして他に日向の描写の積み重ねとか絵による視覚的な情報、そういうのが巧みに組み合わされてまんまと騙される。


そして「烏野の空気が戻ってきました!」と爽やかで気持ちのいい引き。カタルシスがすんごい。今週日向は全然活躍してないのにすごく気持ちいい。でもMVPは大将かな。ちょっと喋るたびにキュンとしてしまうしこれからの登場も楽しみ。