ハイキュー‼︎第273話「"流れ"」

実況解説の「早い」という言葉に点が付いてるのが気になる。考えてみれば「はやい攻撃」っていうのは何を指して「はやい」のか若干分からなくなってくる。「速攻などの早い攻撃」というのは、セッターの指先からボールが離れてからスパイカーが打ちおろすまでの「時間のはやさ」ということなのかな…?


影山サーブ2本目。またもサービスエース。その影山を見る日向と金田一が同じ表情を浮かべて国見・田中に「へんなかお」と言われているのがかわいい。素直にかっこいいけど悔しいし、みたいな複雑なかお。


影山サーブ3本目。稲荷崎は崩されながらもエースに繋げる。コーチの「ほんの少しの苛立ち」「ほんの少しスパイクを強引に打ってくれたら」「ほんの少しいつもよりブロックを意識してくれたら」というモノローグにはどうしても白鳥沢戦の月島を思い浮かべてしまう。白鳥沢戦序盤、珍しいくらいにモノローグが多かった月島がある時から(多分西谷の"来い"から)何を考えているのか全くわからなくなって、そして「ほんのわずか苛立ちと焦りを含んだ綻びを待ってたよ」に繋がっていたわけだけど、あの時の月島は今回のコーチのこのモノローグと同じことを考えていたんだろうか。アランくんがじわじわ積み重ねた苛立ちは「イヤなアウト」へ。嶋田さんたちが「こりゃキタぞぉぉ〜!」と盛り上がってるのに100%は乗れない自分に気付いて少し驚いた。この「イヤなアウト」が1セット目の田中と重なるのもあるんだけど、思っているより稲荷崎にも少しずつ感情移入してきているみたいで、若干しんどい。


影山サーブ4本目。またも稲荷崎を崩す。すごいな!いわゆる「ゾーン入ってる」みたいな状況なのかな。そして椿原戦では横から映して描かれた"サーブからの直結セットアップ"を今回は前のアングルから。めっちゃくちゃかっこいい。元々は稲荷崎寄りの例の彼女がビビッときてるのがたまらない。あかねもそうだけど、「あんまイキんなや」の宮侑は着実に苛立ちを積み重ねていて烏野としてはしめしめという感じ。互いにユース代表候補の影山・宮侑は今後も世界を舞台にセッターの枠を争う可能性があるわけだけど、彼らの実力がセッターとしての能力以外の面でも描かれてるのが更にレベルの高さを感じさせる。宮侑と対峙した影山のコマに日向がいるのが印象深い。現状、日向(の速攻)を使う影山=宮侑単独、くらいのパワーバランスだということなんだろうか。


稲荷崎のコートに流れる"イヤな感じ"。研磨がこの解説を担うの、ちょっと舞台の方を思い出しちゃう。


そしてついに登場北主将。アランくん温存のためと烏野ベンチは予想。ナメてんのか!って身内からツッコミが入るのいやらしさがなくていいなw「ただの代役」「凌ぎ役」なはずがないから怖いんだよねー。ただの代役がIH2位の強豪校で背番号1を担うはずがないし、そもそも稲荷崎のベンチにただの代役が入ることはできないだろうし。稲荷崎メンバーめちゃくちゃ背筋伸びてるし。ハイキューではこういうのは初めてのパターンだなー。主将がベンチスタートなのも、コートに入るだけでメンバーの背筋を伸ばしてしまうようなキャラクターであるのも。来週がめっちゃ気になる。予想できないなー。たのしみ。