ハイキュー‼︎第240話「洗礼」

観客席カップルの会話から。「天井サーブ」って名称を知っている女の子の方もなかなかだし、「トップレベルでは最近使われないだけで やられたらフツーに嫌だわ」と、男の子の方はかなり詳しいみたい。「トップレベルでは最近使われていない」ことを知っているあたり少なくとも観戦には慣れているみたいだし、更に「やられたらフツーに嫌」と言っているんで、やはり競技者でもあるのかな。

 

 

で、実況解説がまたいい。烏養監督って全国規模でも有名だったんだね。「顔がそっくりですねえ」にひたすら萌える。バレーボールに経験も思い入れもない武田先生が自分の時間を削って試合を組んでくれたり遠征の目処を立ててくれたりというのも本当にありがたくて素晴らしいことだし、それはコーチに関してもそう。先生やコーチが自分の時間を犠牲にしてこうやって見てくれることって当たり前のことじゃないし、みんなにそれを知っていてほしいなとすごく思ってしまう。そしてミーティング内容が非常に具体的、戦術的で読んでて面白い。「ドリブルはとられないんだからビビらず上げろー」とか。大抵は読み流されちゃう部分かもしれないけど。サーブレシーブはドリブル取られないんだよね。特に説明もなくふつうにこういった専門的な発言が出てくるのが好き。こだわりを感じる。

 

黒塗りの背景に浮かぶ「天井サーブとは:」という文字がめちゃくちゃかっこいい。烏野では、旭さんと大地さんが声出しはするも譲り合ってしまって椿原の得点。2連続サービスエースで椿原が逆転。解説者の天井サーブ解説がお見事。そして音駒も試合が始まっているみたいですね。ミーティング中にも関わらずよそ見をしている研磨がびみょ〜な顔してる。なんだろ。ほんとにわからないな。「ちょっと、こんなところで苦戦しないでよ」みたいな感じ?

 

そして姫川3度目のサーブ。毎回アングルが違うのがすごい。旭さんがなんとかオーバーで捕まえるんだけど、同じコマの影山の表情を見ると何か一言ありそうな様子。セカンドタッチはアンダーで、大地さんへ。プッシュも十分上手いんだけど、さらに姫川が上手い!これはいいなぁ。サーブが拾われた後も守備面で活躍できるというのはやっぱり理想的なんだろうな。烏野だとまだ山口なんかはサーブ以降に関しては不安が残る感じもある。からの椿原寺泊のスパイクが決まって2点リード。烏野贔屓で見てるはずなのにすごくスカッとする。気持ちいいなぁ。椿原の肩組んで得点を喜ぶ感じなんかもいい。ハチマキ着用なのもあってチームとしての凝集性が非常に高いように感じる。

 

烏野2回目のTO。影山がレシーブにしっかり高いレベルで要求しているのがすごくいい。この間の伊達工戦までは無意識にそれができないという問題があったはずが、どこか解放されてからはガンガン要求してくるのも影山らしくて気持ちいい。

 

姫川4度目のサーブ。烏野のリアクションがそれぞれ違ってすごく面白い。「キタキタアーッッ」と待ち望んでいた様子の西谷はずっとブレないし、「来なくてヨカッタ」と正直に漏らす旭さんも非常に彼らしい。しっかりアンダーで受ける西谷。日向が目キラッキラに輝かせているのがまたいい。サーブが綺麗に拾われてからはもう烏野の手中。姫川が10番がサイドがバックレフトがと思考の波に呑まれているのが烏野贔屓の身としてはこれ以上なく気持ちいい。そうやって思考に呑まれた時点で烏野の術中に嵌ってしまってるんだよね。ボールが姫川の横を跳ね、烏野の面々を背景に「これが全国」というモノローグ。完全に姫川が主人公になっててすごい。「これが全国」というのが主人公から発せられるのではなく、主人公に向かって発せられるのいいな。椿原からしてみれば烏野って「白鳥沢を倒してきた学校」なんだもんね。

 

個人的には、3セット目いかず2セット烏野が取って決着かなとも思うんだけどどうかなー。