ハイキュー‼︎第238話「攻防」

センターカラー。烏野の1年生5人。横断歩道がHAIKYU‼︎の文字になっているのもおしゃれ。日向はこういうダウンベストを着てるのを何度か見た気がする。小学生の頃小さな巨人を初めてテレビで見た時とか。彼のイメージとも合っていてかわいい。靴がコンバースっぽかったりだとかも、ああ分かる、って感じ。影山は黒のパーカにネイビーのアウター、ピンクのパンツ。これはちょっと驚き!絵的な配色の都合があると思うけど、真っ黒がデフォルトっぽい感じする。やっちゃんは袖口の広いキャメルのコートに水玉のスカート、赤いタイツ。もうこれ以上なく高1女子っぽいwかわいいわ〜。好きなのは、スニーカーなんだよね。黒。ナイキっぽい感じ。初詣回の潔子さんといい、わりとガーリーな格好にスニーカーっていうバランスが好きすぎる。先生もそうなのかも。山口はリアルでいたら青のコートにオレンジのパンツはちょっと目がチカチカしそうなんだけど山口なのでかわいい。そして月島がもうさぁ~。オシャレすぎる。白のニット、インナーに黒タートルとかいう欲張りな感じで、濃いめの細身デニムになんかオシャレな革靴。アウターに裏地がオレンジのカーキMA-1。最高すぎる。こんな高1男子絶対にいない。かわいいしかない。

 

 

本編。日向のサーブからの椿原のレセプションを一コマで描いてるの、上手すぎる。日向のサーブから左に視線を移す軌道がそのまま日向のサーブの軌道。月島がワンチの後に日向に対して火花散らしてるのもかわいいし。月島が日向にバチバチしてるのを見ると、月島を応援する身としても日向を応援する身としてもなんか嬉しくて。一見全てを持っていると思われる月島が、そうではないと思われる日向にライバル意識を持っているということ自体も、「あぁ月島はもうバレーにハマってしまったから、理屈をこねて戦うことを放棄するという選択はできないんだなぁ」と思えてそれが喜ばしかったりだとか。月島が貪欲で、まだ成長できるということが嬉しい。

 

日向のマイナステンポのバックアタック。実況でも「まるで弾丸ーッ‼︎‼︎」と言われてたけど。これはいつもより強い一打であったという印象を絵から感じる。日向はパワーもないし、基本的には彼のスパイクから「力強さ」を感じることはないんだけど、これは速度と共に勢いを感じた。からの、解説がいい。「ただスピードがあるという訳ではなくて高さもある」。速さにこだわる余り低くなってしまうのではいけない。実況で日向のスパイクについて言及しながら、その根底には影山の非常にいいトスがある、というのがわかって気持ちいい。そしてスガさん命名の「ウシロ・マイナス」。縁下がスガさんに割と塩対応なのが新鮮かつかわいらしかったり、思った通り「カッコイイ技名」によろこぶ日向が微笑ましかったり。何よりスガさんがかわいすぎる。こういうよく分からないセンスを発揮する時の彼は本当にかわいらしくて魅力的。

 

 

影山の「サーブミスんじゃねえぞ」に日向「当たり前だ‼︎‼︎」で、ページをめくるとサーブミス、っていうのがギャグになってるのすごいwで、このあたりから分かってくるのが、今回のテーマはサーブ。椿原のピンチサーバー三川のジャンフロをオーバーでしっかり捕まえていく大地さん。上手い。そしてついに木下。公式戦初出場。月島がさりげなく「ナイッサ」と声掛けているのがかわいい。久々に見た烏野ベンチによる「一本ナイッサァー‼︎」もかわいい。木下は今のところ1番一般人メンタルに近い子かなと思うので、すごく感情移入できる。サーブがアウトになってしまった時の表情が、苦しさとか悔しさとか色んなものがないまぜになった複雑な表情で胸にくる。「思ってたよりおちついて打てた気がするし」「思った方向には打てた訳だし」「俺のわりには上出来」と自分に言い聞かせているというか、守っているというか、それもすごく分かるし。以前田中が「良かった方の半分を喜べ!」というように発言していて、木下は正しくそれが出来ていて、でも、という話。勿論、初出場の公式戦が全国の舞台で、ただでさえメンタルは強くなくて、そんな彼が、しっかり戦術的なサーブを選択して、成功こそしないけれども妥協しないサーブを打ったということは本当にすごい。これが大前提にあるとして、それでも、多分今の烏野で、今の木下で、それでは足りないのかな、という。「良かった点を喜ぶ」というよりは、「俺にしては」という枕詞を付けることで自分を守っているような印象があって、もちろんそれでも成功するときは成功するとは思うんだけど、漫画としての文脈で考えたとき、先生は木下がそう考える限りは成功を描かないというか、描けないという風に考えているんじゃないかなぁ。想像というか、妄想だけど。ただそれも次のページの木下の表情を見ると、あぁ杞憂だったなとすぐ分かる。考えていたこととは裏腹にしっかり悔しい表情を浮かべていて、コーチの「そうだ 欲出してけよ」というモノローグが重なる。いいなぁ本当…。いい表情だなぁ、とかしか言えないけど。木下がちゃんと「欲」を持ってることがやはり嬉しい。

 

で、椿原のサーブとしてはどっちつかずのサーブを打ってしまったためにリベロに拾われ、しっかり烏野の攻撃につながってしまう。「サーブ中途半端だぞ」というように味方から声掛けがあるのもいい。当然椿原でも求められるサーブのレベルは高いものであって、選手もしっかりそれを分かっている。妥協したサーブ(椿原のサーバーがそういった意識を持って打ったかは分からないけど、結果的にそうなってしまったものとして)は相手に攻撃機会を与えてしまうだけで何にもならない、というのも改めてよく分かる。

 

そして影山サーブ。攻めたサーブのアウトに椿原の応援席がほっ、と肩を撫で下ろしている様子が非常にリアル。日向と影山の無言のやりとりもかわいい。

 

そして椿原ピンチサーバー。1年で公式戦初出場。姫川葵。名前がかわいい。山口と木下が「俺より緊張してる」と形容してるのでヤバさがすごい分かる。なにより顔がもうヤバイ。ここで引き。うわ〜、気になるわ〜。対戦相手でメンタル弱めの人が出てくるのって割と珍しい気がする。なんだかんだで烏野が2セットストレートで取って勝つと思ってるけど、姫川の活躍はめちゃくちゃ見たい。木下を応援するのと同じ感じ。とにかく来週が楽しみ。