ハイキュー‼︎第315話「こうげき」

遂に成功した「ドン」のジャンプ……だけどタイミングが合わず!何とか音駒コートに落ちる。簡単に何から何まで成功、とさせないのはやっぱりハイキューだな〜!クソションベンスパイクが大なのか小なのかでめっちゃ笑った。確かに。このコマのわちゃわちゃ感、やっぱり音駒の身内感がすごくあっていいよね〜。大きな舞台でやっているけれど内輪の雰囲気もあって、だけどその雰囲気を全国の試合で感じられることがやっぱり嬉しいこと、意味のあること、っていうような。その中で1人ぐるぐる思考する研磨。この時の日向って研磨にとって「新しい」ではなくて、「知らなかった」を出してきたから、こうも焦っているというか、びっくりしているのかな。翔陽進化したな新しくなったな、ではなくて、今持っているデータと食い違っているから驚く。



続く熱いラリー。田中のスパイクを上げる夜久さんに旭さんと木兎さんがウワッて顔してるのいいなー。笑



そして再び「オープン」。研磨の「ハイセット苦手な人は結構いるし翔陽は尚更じゃないの?」へのアンサーが、説明なく絵と回想で語られる。この説得力がものすごい。だって読者も1巻のここから見てきたんだもんなあ。中学時代の日向はハイセットどころか、バレー経験者でない友達が「投げる」ボールを打ってきたし、女バレやママさんバレーに混ざったり、また烏養元監督のところにいる小学生や強化合宿で出会った他校の部員の上げるトスもたくさんたくさん打ってきた。「苦手」どころか、日向にとってはいつも全ての始まりがこの高く上げられたトスだったと思う。



そしてまた「"ド"ンッ」の絵のかっこよさ!日向の太腿がリアルなバレー部員の男子の脚という感じがしてたまらん。今度はしっかり打ち切って得点。影山と日向が素直に褒めあってるのもぐっとくる(「まあまあ」は影山から見ると本当に「まあまあ」なんだろうと思う、これがきっと更に良くなっていくんだなあ)。



研磨は一度は日向のこと全部知ってるし攻略し終えてしまった、って顔をしていたけれど、実際相手は人間で、当然研磨の知っている「翔陽」だけが全てなはずがない。中学時代のことや烏養元監督のところで練習したこと、強化合宿のことなんかの、研磨の知らない部分っていうのがこの2点に繋がったのがすごく爽快感があった。



"はやさ"に囚われる影山はもう居ない。今やっとそうなったというわけではなくて、4月から徐々にそうやって歩みを進めてきた。「返還」「静かなる王の誕生」はそれぞれ、その1つの到達点。



そして研磨。1度目は知らない「翔陽」を見て驚いていたように見えたけど、それが2回続いたらたまたまではなくて「そう」なんだと、また新たに「翔陽」の情報を更新し直して、じゃあ次はこうだとさっと次の手に切り替えていく。研磨のこういうところはやっぱり強い。



そしてここで犬岡くん!これがもう本当に嬉しい。リエーフという子が現れてポジションも交代して、犬岡くんの位置が取って代わられてしまったように感じて少し寂しくなってしまうことが私はやっぱりあって、それがこの試合でまた彼がコートに入ってきてリエーフと共に日向に向かい合うというのがもーーーーたまらない!そして犬岡くんがコートに入るのにこうやってしっかり理屈をつけてくるこの作品がやはり信頼できるし大好きだ。



犬岡くんとリエーフの後ろから微かに笑う研磨がまた不気味。来週楽しみだー!