ハイキュー!!第256話「月夕」

今回のタイトル「月夕」。先生は「月」関連でカッコイイワードをいつも持ってきてくれるので最高。


もう1コマ目から大好き。「チーム一の身長」「非常に冷静な選手」「相手コートが良く見えています」とテキストで既に褒め殺しだし、表情や影のつけ方なんか、敵?みたいな描かれ方で、語彙力がないのが悔しいんだけどもうとにかく「強そう」感。実況解説のコマが右下に入ってるのもワイプみたいでいいよねー。そして先週引きの月島のプレーの解説は大将と美華から。美華の「球見失っちゃうくらいなのに」はもう分かりすぎてすごく頷いた。バレーの観戦って本当難しい。選手がボールに触れるのは一瞬だし、何ならボールに触れない選手のプレーが光っていたり、なんてこともある。全て見ようとするとボールを目で追うだけになってしまうので、むしろ美華はそれより高度な観戦をしてるとも言えるかも?そして大将による解説。伊達工練習試合でも言及された、川西のプレー。コートの中でこんな思考をして動けているのってやっぱり凄い。更に、「速い速攻が来るかもとわかってて落ち着いていられるのもすごい」。これは月島の本来の「冷静でクレバー」な部分と、反対に「負けず嫌い」なちょっと熱い部分が良い感じに作用した結果かな。大将が稲荷崎を「くろいほう」、烏野を「オレンジ」と言ってるのもまたキュンとする。君が今褒めたその子は、あの黒尾から直々に指導してもらったんだよー!と知ってほしいような知ってほしくないような。こういう間接的なつながりにはちょっとドキドキしちゃう。

 

美華の「ちゃんと凄いんだね」のあたりから漂う甘酸っぱさがたまらない。東京4校に入ってるんで凄いに決まってるんだけど、あんまりよく分かってないのもかわいい。いやなんか今週このシーンを見て、戸美戦最後のくだりとかを思い出してしまったよね。「今度教えてよ バレー」を今まさにやってるんだと思うとすごくキュンとする。なんとかカッコつけようとしてる大将もかわいいし。ほんとこの2人かわいい。

 

からの、「ツッキーがずっと前衛にいるワケじゃないからなぁ」とかがなにげにいいセリフで、IHの時は「日向を前衛に」って意識が敵にも味方にもあって、月島自身「日向がいない間無難に凌ぐのが僕の役目」とか言ってたわけで。それが白鳥沢戦で「月島前衛」が相手にとって焦りになるという変化を見せて、椿原戦でも相手セッターに嫌がられてたりなんかして。で、ついに今回まるっと反転してIH予選青城戦における日向の立ち位置に月島がいるわけだよね。ぐっとくる。月島のワンチを金田一が「月島ノってんな」と固有名詞を用いて評価しているのも良くて、1つには金田一もまたMBとして大変優秀な選手であること。そして、「中学時代のチームメイトがいるチームのブロッカー」じゃなくて彼の中で月島が月島として存在してる、認識されているということ。これは強化合宿があってこそという感じ。そして旭さんが春高に来てすっかり「サムライ」で通ってるのにちょっと笑う。「“元気”枠」と言われた田中は、勿論それだけじゃない!と反論したくなるのもそうなんだけど、いつも元気っていうのは、普通に、それだけで価値のあるものだよね。

 

旭さんのサーブ失敗にため息をつきそうになる町内会メンバーに対して冴子さんが「溜め息なーし!!」と言ってるのとか好き。一度相手の応援に屈しそうになったことのある冴子さんがこれを言うというのがいい。銀島サーブ。この子もサーブ強いのかよ、と読みながら思ってたら大地さんも同じリアクションをしてて、このリンク具合に臨場感があっていいなー。主に大地さんの描写でこういうのが多いように感じる。それだけ大地さんがレセプション・ディグ共に活躍を見せているということかな。そして助走に入る月島を見て木兎さんが「ツッキーが跳ぶ気だ」と言う。月島のバレーにきっかけをくれた彼らに月島の成長を見せられるのはやっぱり熱い。影山は更に月島の打点を引き伸ばして、負けず嫌いの月島は眉間にしわを寄せながらもそれに応じて食いついていく。稲荷崎の方はブロックは割れているし、ついてきた角名の手のひらより更に上から打ち込む。気持ちいいわー!!それでもじりじりやってる月島と影山がまたかわいい。スラムダンクの桜木と流川っぽいよね。ハイキューだと日向と影山というよりは影山と月島の方が桜木流川っぽい。

 

そして月島は後衛へ。「日向はブロックより点獲り屋だから」と言われているのも含めてフラグかな?「双子の片方お前に任す」は治にコミットかなと予想。現在18-17で1セット目もそろそろ、というところ。稲荷崎は北主将が控えているのが何かありそうで怖いんで、烏野が1セット目取るのが見たい!