ハイキュー‼︎第228話「変化」

扉絵。潔子さんと舞ちゃん。めっちゃかっこいい。考えてみたら、翌年編があったとしても両校ベンチに2人が揃うことってないんだよね。ちょっとさみしくなってしまった。その時はやっちゃんと舞ちゃんになるわけで。

 

臆せず影山に話し掛けに行く黄金川。この2人、コンタクト取るのは初めてなんだよね。烏野は伊達工の試合を観ていたし影山も黄金川に言及してはいたんだけど。テーピングによる数ミリの違和感というのはセッターにはわりと分かる感覚なのかな。影山と黄金川はかなり正反対のタイプかなという感じはするけど、黄金川が指の手入れを早速真似しようとしているのがかわいいし、その貪欲さが好き。まだ技術は稚拙で未熟という印象だけど、ハマったら怖いんだろうな。タッパあるし。一生懸命思い出してカネコガワは、と話し始める影山。コガネガワ、と訂正する月島もまたかわいい。影山もまた黄金川のタッパに闘志を燃やしているのもいいよね~。上昇志向が高くてストイック。相手を能力を自分と比較して油断したり下に見たりっていうことをしないのが彼らしくてすごく気持ちいい。それ自体が彼のストイックさの証拠だっていうのもある。日向と黄金川はすっかり友情を育んでいて流石。睨み合う二口と田中、という構図もできてきて、翌年のライバルとして期待したいなぁ。

 

そして3年生。こちらは、既に春高前に高校バレーを引退した伊達工と、春高に出ることで日本一長く高校バレーをやる高校のひとつになる烏野とでまた対照的。両校とも会話がかわいい。伊達工の方は、ピンクのジャージにすればいいのにとかヒゲにしようかとか変な張り合い方しててかわいい。そして日向と青根。笑った。夕日をバックにぺこり…‼︎と音が付いているのがシュールで笑える。お気に入りの1コマ。

 

烏野に戻ってまた練習。木下と西谷。サーブ練習は心拍数上げてナンボっていうのは素直になるほどと思ってしまった。説得力ある。先生の実体験なのかな。アンダーで取れるならアンダーでいいんじゃないかと尋ねられた西谷が「もっと上がいる」「選択肢が増えるってわかっててやんないなんてつまんない」と答えているのがかっこいい。花巻や渡が回想で出てくる辺りも好き。彼らはそこまで出番の多いキャラクターではないけど、上手いイメージのある西谷の「上」として描かれることで「既に負かした相手」で終わらないのがいいなー。

 

そして木下の独白もまた共感できる。「俺だって活躍はしたいけどそれよりビビる気持ちの方が勝る」「しくじるくらいなら成功も要らない」すごく分かる。更にバレーボールはチームのスポーツだから、自分の失敗はチームの失敗にもなってしまうわけで。チームとして見たら、いくら成功のリターンがあったとしても自分のプレーによるリスクが怖くなってしまうのはあるよね。。それでも、となるのは彼もまたハイキューのキャラクターだなという感じ。「西谷の練習に付き合う」を前言撤回して「これは俺の練習である」と進んで行く姿勢は、彼が1年間烏野の進化を見てきたからでもある。「俺のサーブに西谷が苦戦している」ことが自信になるというのもいい。そんな木下を見て負けられないと気合の入る山口。本当に頼もしくなったなー。

 

そして日向。自宅にて。体育なら何でも1番という夏は、あぁやっぱり日向の妹だなぁという感じ。日向が夏に教えたパス練習は実際のトレーニングとして最近TVで紹介されたものらしい。現実にバレーボールをやっている少年少女も真似できそう。白鳥沢戦の若利くんへの敗北や強化合宿の経験を経ての夏のこの言葉「ボールと仲良くなったね」というのが、いろいろなことを思い出させる素直な言葉ですごくいいな~。ボールを扱えるようになってきた日向の成長がよく伝わってくる。

 

そして大人たち。いろんなツテをたどって春高で勝つための現実的な手立てを立ててくれている模様。ついに春高が始まる。