ハイキュー‼︎第219話「空腹」

センターカラー。潔子さんとやっちゃん。私服。めちゃくちゃかわいい。潔子さんが青のロングスカートにちょっとスポーティーなサンダルなのがかわいい。2人とも髪の色に合わせて彩色されてるんだけど、2人らしくてすごくかわいい。青葉通りというバス停。青葉城西の近くなのかな。実際にも宮城には青葉って地区があるみたいなんだけどどんな地域かっていうのは全くわからない。とりあえずこの世界ではこの地区は買い出しに出かけられるくらいにはお店とかが揃っている感じなのかな。あと宮城のこの辺りを行き来するのにはバスが主流なのかな?マネージャー2人が休日にいっしょに出かけるのとかすごくドキドキする。


前回宮城の強化合宿が終わり、今度は影山のユース合宿。リベロの古森はレシーブだけで完結せずバックアタックの助走を妨げない配慮としてレシーブの後にサッと道を開けるというのが描かれてる。普段意識して見ることってあまりないけど、これは確かにそうだよねー。素人考えだけど、日向があっちこっちに助走に走るのとか、コート内でぶつかってしまったりとかないのかなって思うし。そして星海のトスを影山が打つ。ポジションをシャッフルした練習なんだけど、全員上手いっていうのがすごくよく分かる。「遅かれ早かれ優秀な彼らには結果を出さなければいけない日がやってくる」「でも大きなプレッシャーの中にあっても彼らにこそバレーボールを楽しいと思ってもらいたい」ハイキューの大人たちは皆かっこいいんだけど、最も上位のカテゴリの選手たちを見ているこの人たちもまた優しくかっこよくて誠実。先生自身がハイキューを描く上で感じてることでもあるんだろうなぁ。


そして宮。「俺のセットで打てへんやつはただのポンコツや」これがなかなか解釈が難しいんだけど、傲慢であったり、他を見下すようなものではないんだろうな。俺のセットで打てないやつはいないだろう、という逆説的な意味かなと思うけど。じゃあ彼のセットアップのどんなところが、と考えると、ちょっとまだ分からない。そして、楽しそうにスパイカーやってたし向いてるんじゃない、と言われた影山が「でも俺はセッターです」と返すのが影山らしいなぁ。向いてるとか楽しそうとか、それよりもっと根源的な。俺はセッターが楽しいんですとか、セッターがいいんですとかではなくて、俺自体セッターであるみたいな。生まれながらのものなのでこればっかりは、というような言い方。バレーボールに関係ないクラスでの自己紹介とかでも「影山飛雄です」の後に「セッターです」がいつもくっついていそう。おりこうさんの意味は明かされず、こちらの合宿も終了。影山が色んな人からかまわれてたのが最高だった。そして、宮もやっぱり春高出るんだね。うわぁ試合見られるかな、めっちゃ見たい。


そして既に練習を終えた擬似ユース。黄金川が五色の連絡先を聞いているのがかわいい。で、日向に話しかける金田一。影山について。国見が「お前は精一杯やったろ」って言ってるこの距離感ちょうどいいなぁ。あぁ、国見は精一杯やる前に降りたんだな、と分かる。そして中学時代の彼らの諍いを「ケンカくらい誰でもする」「ゆずれなくてケンカするの普通だ」と肯定する日向。国見が「次の公式戦で潰してやる」と言っているのもまたいい。内に秘めているっていうのもあながち間違いじゃないのかな。そして中学時代は侮っていた日向をライバルとして意識するようになっている変化もあり。国見という人物が深められた感じがする。日向の「ケンカ」という発言自体はまぁ的外れといえばそうなんだよね。中学時代の彼らは正しくケンカをすることができなくて、というか影山だよね。影山がケンカをできなくて、自分の言うことを聞かせるという手段しか考えられなかった。なのでケンカではないんだよね。ただ、金田一らが中学時代にケンカまで至ることのできなかった影山が今、正しく日向とケンカを出来ているということが、現在の金田一を救うんじゃないかな、というのはちょっと都合のいい見方かな。でも、現在の影山に中学時代のことが負の遺産として残っているわけではないと思えることで金田一の中で影山がフラットな存在になったとしたらよかったな、と思う。金田一はほんとにやさしいよね…


そして鷲匠監督から日向について語られる。「高さというものに対する圧倒的な餓え」「俺達に体格の代わりに与えられたものこそ その餓えなんだよ」。鷲匠監督が日向と自分とをまとめて「俺達」と称していることにグッときた。日向への厳しさは即ち自分自身への厳しさ。鷲匠監督のプロフィール、最近の悩みという欄には「自主性のある若者が少ない」というように記されていて、強化合宿編の最初にも、「やる気のあるやつは嫌いじゃない」というように言っている。鷲匠監督は、自分を突き放した「高さとパワー」を愛し、それを軸に長年チームを作ってきた。高さとパワーに対する強い想いというのは間違いなく存在するし、何十年もかけて築いてきたそれというのは覆ることはないだろうと思う。それでも鷲匠監督は、自分と同じく餓えを持った選手を嫌いじゃないし、ずっと待ち望んできた。そう易々と日向のことを応援したりできるほど監督が積み重ねてきた年月は短くはないけど、監督にとって日向は「俺たち」なんだよね。なんだかもうこれだけで十分。


そしてついに、日向と影山、合流。