ハイキュー‼︎第218話「最後まで」

強化合宿最終日。最後は五色&月島vs国見&百沢の2対2。国見の顎が上がる仕草からフェイントを読む日向。月島は気付いていない。コートに入れなかった日向だけど球拾いの成果が出ているのがうれしい。そして五色もまたしっかり読んでレシーブ。五色と国見がバチバチしてるのは新鮮でもあるけどすごく嬉しい。タイプは全く違うけど、2人とも1年生ながら強豪でレギュラーに入っていて器用な選手なので、ここが対抗心燃やし合っているのは熱い。オーバーが苦手な月島のセットアップに五色が「トス低い‼︎!雑‼︎!」と怒っているのも、これもまた新鮮。白鳥沢のレギュラーの中では唯一の1年生だからあまりこういった場面は見られなかったし、日向の言っているように怒られる月島というのも新鮮。基本的に彼も器用だもんね。ゴメンと謝っていて素直でかわいい。百沢が打ち下ろしてきたのに対して月島もしっかり触る。MBはナイスワンチと声を掛けていて、別のポジションの黄金川なんかはナイスフォローと声を掛けてる対比が面白い。月島が今度はしっかり丁寧にオーバーで上げて五色が得点。月島のトスを褒めながらも悔しそうにしている日向がいい。そこまでナイスでもないし、と専門外のことでもまだまだ、と向上心のある様子の月島もまたいい。


そしてフラグが立っていた牡蠣は斉藤先生に当たってしまった模様。しっかりフラグ回収(笑)そこで白鳥沢3年とOBと合同で練習することに。黄金川が貪欲でいいなぁ。上手くなるだろうなぁ。苦手だと言っていた国見に対しても、情熱を内に秘めていると解釈してグイグイいっているのがかわいいwそして単純にいい子だなぁと思う。日向がコートに入らない理由を五色が川西に説明するんだけど、川西は「やるなあ!」って感じるんだね。ちょっと意外だった。もっと冷めた感じかと思ってた。で、日向は若利くんを観察。更に直接話しかけに行く。流石。同じ白鳥沢の子が近寄り難いって言っているのはリアルっぽいなー。それを見た白布と五色のやりとりなんかもいい。白布は少なくとも「行動を起こす」という点で日向を評価している様子。強いバレーをやりたいと若利くんを追いかけて一般受験で白鳥沢まで来た子なので行動力とかっていう点では通ずる点もあるのかな。(もちろん状況と場合が全く違うから日向を手放しに「行動力がある」と褒め称えるわけにはいかないけど)そして五色も若利くんの元へ。このあたり、白鳥沢の新体制が見えた感じがしてよかった。これまではあくまで牛島を第一にという形が白鳥沢の最も有効なやり方だったんだけど、今度は白布が五色を育てることになるという。いい構図だなぁ。白鳥沢の翌年も見たいなと思ってしまった。


そこから無音声で何ページか続くんだけど、日向が国見に教えを乞う場面がすごく好き。牛島のレシーブの真似をして天童に話しかけられてるところとかね。そしてこの合宿の日向の定位置、2階からの構図で引き。


最初は賛否両論あった今回のシリーズだったけど、兎にも角にも日向が本当に最後まで1度も練習に入れてもらうことがなかったのがよかった。鷲匠監督は最初から練習には入れないと明言してはいたけど、最後まで球拾いで通して尚面白く、日向にとって収穫があったというように物語を運べたのはちょっとすごいなと思った。日向を取り巻く世界が相応に厳しく、誠実でいてくれるからこそストレスなく読めたし日向の行動を人間としての「間違い」として受け止められたかな。日向のことを更に応援したいと思えたし、そしてやっぱりこの作品は信頼できるなと感じた。合宿編面白かったー!「2年生編」絶対見たいと思っちゃった。話が進むごとに、どの学校の「翌年」も読みたいという思いが出てくる(まだ春高も始まってないのに)。とりあえずはとうとう春高。この合宿で日向が「見た」ことがどう実を結ぶのか、楽しみ。