ハイキュー!!第295話「化け烏」

扉~~!めっちゃかわいい。あかねとアリサの「猫の手」の違いは子トラと大人ライオンイメージだったりするのかなあ・・・そしてアリサの服が相変わらずかわいくて大好きである。現ジャンプ女の子の服がかわいい漫画ランキング第1位。

 

生川に森然!彼らが出てくるなんて予想もしていなかったっていうのもあってちょっと泣いちゃったよ。生川も予選で負けてしまっていたっていうのは既に出ていた話だっけか・・・?森然はユースの時に話が出てたけど。東京合宿のあたりの話に個人的に思い入れがあるのもそうだしハイステ進化の夏の記憶が新しい(そして濃い)ので、東京合宿の回想のコマを見て、なんだか自分もあの夏を経験していたような懐かしいちょっぴり寂しい気持ちになってしまった。半世紀前に始まった「ゴミ捨て場の決戦」、その物語の中にいた(いる)人やその物語の一端を知っている人、そしてゴミ捨て場の決戦を源流とした「自分たちの」物語の真っ只中にいる今の彼らが、コートの中から・外から・観客席から・テレビの前から・・・いろんなところからそれぞれの思い入れを持ってこの試合に臨んでいる。だけどそこから一歩離れた、ゴミ捨て場を知らない生川・森然(・梟谷)の子たちから見ると、この試合は「あの夏のあいつらの(俺たちの)」試合であって、彼らの中にも、そして音駒・烏野の中にも「ゴミ捨て場」とは別の物語もまた存在しているんだなあと改めて感じる。烏野の中に息づく「あの夏の」物語の存在は、何より彼らのプレーからよく分かる。

 

黒尾の「あーコレコレって感じ」いいよな~。今まで何度も試合した相手だからこそ、その怖さを知っている黒尾だからこそのリアクション。敵ながら日向のプレーにキューンとしちゃうあかね、かわいい。そして例のカップル。この2日間で烏野贔屓になって来ている彼らが、その烏野の攻撃を上げる音駒の凄さに注目してるっていうのが面白い。2日間烏野の強さ怖さを見てきたからこそ、それを上げる音駒はアレ何者?!ってなるの、すごいよく分かる。

 

影山サーブ2本目。「マグレ」じゃないんだなあ〜!という海のナイスレシーブ。影山の表情いいな、かわいい。そして直前までどこに上がるか読めない研磨のトスは、リエーフへ。直前まで読めないから反応が遅れる上、打点の高さがとんでもないから、リエーフの調子が良いときだとやっぱりこれも強い流れなんだろうなあ。背中を向け合う影山と研磨がいい〜。能力の高いセッターが研磨をバチバチに意識するっていうのがたまらなく好きなんだなあ、赤葦然り。


「まぎれる」を使うようになった日向とその日向を囮にも攻撃にも使う烏野に対して、デディケート・シフトは既に「もっとも効果的な策」ではなくなってる。専門用語が出てくるとやっぱりワクワクするな〜。「マイナス・テンポの攻撃の存在自体を囮に」という黒尾の表現うまいよね。好き。この間のじゃんけん理論とか100点の1点とか最後に咲うブロックとか、すごく分かりやすいうまい表現を使うよね、黒尾は(つまりは古舘先生の表現がうまい、ということになるんだけど)。


リエーフサーブ。日向がちゃんと上げてるけど体勢崩しちゃうところはまだまだ、みたいなバランスがあったりするのかな。


実況の言葉を打ち消すように黒尾が押し込む。で、烏野も同じように西谷のトスから旭さんのアタック。ハイキューの中でも、実況の言葉にボールや人物を被せる演出が特に大好きなんだなぁ〜〜〜〜。いかにもありそうな流れ・予想・予定調和をぶん投げて、身体が思考を凌駕していく気持ちよさ。そしてちょう上手いリベロ同士のやりとりにときめく。名前呼びなの素敵。お互いに尊敬し合っているんだろうな〜とすごく感じる。


黒尾の「どう倒す?」、音駒が主人公で挑む側、烏野が敵で待ち受ける側、という構図になるのすっごくすっごく好きだ!研磨が「下馬評では烏野優勢」と言っていた時、あ、そこに触れるんだなと思ったんだけど、ここで効いてくるんだなあ。黒尾の言っていたじゃんけん理論の通り、白鳥沢や稲荷崎に勝ってきた烏野が、(そこまでの強敵を倒してきたとは言えない)音駒に勝つ、と単純には言えない、っていうのはその通りではあるんだけど、烏野がそういう強敵を倒してきためちゃくちゃ強いチームになっているのもまた事実なんだよね、というところ。そこで音駒主人公の視点で見せることで「烏野優勢」という予定調和に揺らぎが生まれる、というような感じ。めちゃくちゃ好きだ… 今まで描写が積み重ねられてきて、東京予選では間違いなく主人公として描かれた音駒だからこその演出だなあ。そしてネットの向こうから見る烏野がやっぱり強そうで怖く感じるのにすごく烏野の成長というか、おっきくなったんだな〜!って感じられてぐっときた。