ハイキュー‼︎第217話「“楽”」

扉絵。金田一と国見。ユニホームの下のスパッツ?がいい。すごくいい。細身な印象の国見でさえ脚が結構がっちりしてるのキュンとする。


周囲を観察する日向。ダブルワイピンッに笑った。2階に上がったボールを取りにいく日向が妙に美形なのも笑った。上から観察して何がしかの手がかりをつかもうとしている様子。百沢の弾いたボールを追わずに見送った国見に対して黄金川が「気合い入れてやろうぜ」「ガムシャラに」と声掛けてるのが新鮮。タイプ違う感じあるもんなー。国見の嫌いな言葉第2位我武者ら、に笑ったけど金田一がフォロー。2人は中学から一緒というのもあってバランス取れてる。黄金川は「アイツ苦手だ」と日向に零す。「一人だけあんまヤル気無くねえ!?」黄金川の元々の性質としてもそうだし、伊達工の環境もあるのかな。黄金川がこれを言うと全く嫌な感じがないからいいなー。黄金川の「楽しよーとしすぎだ!」という言葉から日向はヒントを得た様子。


2対2がしんどいという会話から金田一は百沢を連想する。最も経験値の低い百沢が1番しんどいし、彼と組むのもまた大変と。角川自体、とにかく百沢に決めさせるために他のメンバー全員で繋ぐって戦略を取ってて、百沢のコートの中での役割はとにかく1番高いところから相手のコートにボールを落とすことであってその他のプレーは二の次っていうのがあると思うので、納得。そう考えると角川は地力あるなとも思う。で、2対2で強いのが国見。「器用で相手をよく見ていて余裕がある」。対して百沢はというと、相手の隙を突く必要のあるこの練習で、経験値の低く隙だらけの自分は狙われやすい。それに追いつこうともがけばプレーは雑になり、余計に隙が増えてしまう。そして日向に「お前が選ばれればよかった」とこぼしてしまう。「俺みたいになんとなく居るんじゃなく自分で選ばれに来るようなヤツ」。それに対して日向が「合宿に選ばれた奴は何かしらすごい奴で、百沢はなんといっても身長だろ」と返す。「2mなんて一番最高にMAXすげえ才能だろ‼︎」と日向が言ったのに対して、月島が「ライバル励ますなんてヨユーだね」とかってまた意地悪なこと言うんだけど、それに対して日向が「だってお前を倒したい」とまた返す。これがすごくいい!高さの才能を持つ百沢がさらに強くなったのを倒すっていう、獲物をまるまると肥えさせてから食べるみたいな発想。超自分本位。おれが倒したいから強くなれよっていう。あくまで主語は「おれ」なんだよね。この潔さが気持ちいい。日向の狂気も感じられてすごく好き。


そして日向が百沢にやらせたこと。ゆっくりと高いファーストタッチを作って楽をすること。余裕を作ることで自分の間合いに持っていけるという感じかな。そうなれば百沢の強みである高さはさらに効果的なものになる。これって多分バレーボール全般において言えることなんだろうな。きつい時ほど、焦ってしまう時ほど余裕を持って自分たちのペースに持っていくっていうのは。うまく自分のテリトリーに持っていった百沢が決めて、日向とハイタッチで引き。気持ちいい。ラスト、国見を観察する日向に黄金川が加わってて笑った。強化合宿の醍醐味って感じがするなー。技術は未熟だけど高さのある百沢・黄金川が、上手い選手のプレーを見てゆっくりと一段階ずつ技術をつけていく。IH、そして来年の春高ではめちゃくちゃ上手くなっているんだろうなというのが、嬉しくもあり怖くもあり。爽やかな1話でした。