ハイキュー‼︎第297話「師弟」

表紙!烏野と音駒。黒尾の対になるのは大地さんのイメージが強いからちょっと不思議な感じ。ゴミ捨て場で生きる動物たちではあるけどやっぱり猫はかわいいし、カラスはめっちゃ怖いな。猫めっちゃかわいいよ。



巻頭、明光から!遂にきたよ〜!OBとして、今の烏野の躍進を見てきた人物として、昔の烏野の栄光の物語に傷を持っていた人物として、月島の兄として。そういういろんな視点から、彼もまた、この試合を見たかったうちの1人。物語は1人1つじゃないし、その関わり方も様々。彼の人生の・生活の中の一部にこのゴミ捨て場の物語の一部があって、更にゴミ捨て場の物語の中の一部にもまた彼の人生の一部が存在している。そういう、ひとりひとりの「人生」の存在をこの試合には感じてしまうなあ。



烏野vs音駒。縦?斜め?みたいな構図。ちょうどハイカラの先生コメントで「試合が始まるとずっと室内になるので青空を描きたくなる」っていうのを読んだところだったので思い出しちゃった。黒尾と大地さんの握手が超いいな!



音駒シンクロ。が、月島ワンチ!はぁ〜〜これこれ!ってなんだかこっちが勝手に誇らしくなっちゃうし、梟谷の2人の反応がすっごい分かるよね。赤葦のワクワク顔がかわいい。そして烏野、シンクロオール。初めてシンクロを使ってきた音駒に対して、こっちもだとシンクロ「オール」で返すのがめちゃくちゃ熱い…と思ったら黒尾が止める!超〜〜〜〜気持ちいいわ!明光の反応がすごいかわいいし、お宅の弟さんのブロックはこの人直伝ですよ〜〜って教えてあげたくなるな!笑 木兎さんはすごいキラッキラした顔でマグレだなって言う。マグレっていうのは自分に関しても言うし、他人に関しても言うんだな。木兎さんのこれってやっぱり音駒の方が付き合いも長くて同じ東京代表同士でもあってっていう、身内でもあるけど競い合ってきた感覚の方が強いからっていうのがあるのかなあ。2人ともどことなく烏野寄りなんだけど、烏野を応援しているというよりかは烏野と同じ方向に立って音駒を見てる、という感じ?



無茶をする烏野にときめくあかね、超かわいい。そしてその後のセリフがまたちょ〜〜いいんだよ。彼女が本当にバレーボールという協議を愛しているということがすごくよく分かるし、そんなオタクの彼女が初心者のアリサに対してこうやって言ってくれるのってすごく優しいし、競技の間口を広げるステキなファンだなあと思う。



そして「ノブカツくん」。もうこれにめちゃめちゃめちゃやられてしまったわ。黒尾にとって「あの夏の月島」を象徴するものって、たかが部活をどうしてそんなに必死にやれるのかと尋ねてきた「ノブカツくん」なんだなということ、それが既に過去になっていると知っていること、そういうのがじんわり来た。この「ノブカツくん」ってワードの中には人名みたいだとひらめいたあの夏の木兎さんとか、この後に続いた「その瞬間」の話だとか、そうして続いた第3体育館での練習、っていうあの夏の全ての記憶が詰まっていて、あの夏を通った彼らが今この全国の舞台に揃っているんだなということがどうも胸に来る。例え彼らの人生がこの先交わることがなくても、あの夏の「ノブカツくん」に思い起こされる全てのことはずっとなくならないで彼らの中にあるんだな〜って、当たり前なんだけど。この東京合宿のあたりの話は、原作を読んでて思い入れがあるのもそうだし、やっぱり舞台で何回も見たところっていうのも大きいなあ。



そして実況解説による黒尾の紹介がま〜〜熱い!!!!実況解説の存在って漫画の表現とすごく親和性高いんだろうな。説明的なセリフをそのまま説明として出せるんだもんな。あと読者の知らない情報とか共有しておくべき情報みたいなものを中立の立場の人から発することで、信頼できるフェアな表現になるし、自然と読ませることができるっていうの、すごいよね。



スガちゃんが今日もホットっていう表現めちゃかわいいな。スガちゃんっていうのもかわいい。



いつも状況を冷静に正しく読み取ることのできる月島。「格上の黒尾さんに勝とうなんてまさか思いませんよ」が、「僕一人では」に繋がるのがあまりにも最高でしょ!一人ではできないこと、でも二人なら、と言うのが月島だっていうの、めっちゃすごいよな〜。いろんなものが見えてる月島だからこそ、の説得力もある。



サーブ&ブロックはここで何か大きな展開を見せるのかなあ。こんなにめちゃくちゃ熱い流れでまだ1セット目だよ〜。ゴミ捨て場本当に面白いね。明光の登場から「ノブカツくん」の第3体育館を通って山口で引きという、「あの夏」のアンサーみたいな最高の回だった!