ハイキュー!!第282話「メシ」

先週の日向のディグ成功の要因が1p目でさらっとスマートに説明されててわかりやすい、あと単純に絵がかっこいい。治のトスがちょっと低くて、双子のムチャな攻撃に合わせて入っていく形になったアランくんも助走やジャンプに関して余裕がない、そして稲荷崎が繰り出すむちゃくちゃな攻撃に対してちゃんとストレートにブロック跳んでる大地さん!こういう条件が揃って、その上で、強化合宿で多くの優秀な選手相手に球拾いを務め見たこと学んだことが今形になる。タイトルの入ってるコマに小さく描かれている影山の「ナイスレシーブ」がたまらない~!このおっきな体育館の中で、このコートのこの一瞬、ただの「ナイスレシーブ」が上がった、っていう・・・いいレシーバーは目立たない、というようなことが東京予選の夜久さんに関して描かれたことがあったけど、それを思い出した。そして音駒の子たちの反応がまたうれしい~。まさか夜久さんが日向のレシーブに感嘆の声を漏らすのを目撃する日がくるとは。リエーフの反応が素直で可愛い。同類だと思ってた日向がこんなに綺麗にレシーブを上げてるの見たらそりゃびっくりだろうな~。笑 モノローグ中に混乱し出す穴原監督もかわいい。「完璧」と言いそうなのをまだぐっとこらえる影山。日向ならこれが完璧ではないはず、もっと高いレベルを要求できる、っていうのがあるのかな。

 

日向のナイスレシーブからのシンクロ攻撃オール。さっきのアランくんのアタックは烏野からしたらまさに「獲られたらあかんやつ」だったと思うけど、この一瞬で形勢逆転、今度は稲荷崎の方が、「獲られたらあかんやつ」になってる。絶対に決まると思った旭さんのアタックを侑が受ける。銀島がブロックアウトで得点、かと思えば日向が今度はコート外までボールを追い、繋ぐ。そしてそれでもトスを呼ぶ日向がも~大好きだ。これだから優秀な囮なんだよね。で、上がったのは田中。ここ研磨の「ふふ」がめちゃくちゃかわいくて。こういう日向だから研磨はどうにも気になっちゃうしわくわくしちゃうし、面白いんだよね。研磨の「わかってる」感がすごいというか、ここめちゃくちゃキュンとしてしまった。そして今度こそ決まったと思った田中のアタックは、コート外まで追った赤木によって足先で上げられる。特に説明されなくてもリベロが上手かったり、能力が高いって感じられるのがすごく好き。白鳥沢の山形とか。侑がなんとか返すも、烏野にとってはチャンスボール、攻撃の体勢を整える、というところで、まさかの、ネットイン。長いラリーの結果の1点は稲荷崎へ。ほんとマジかよすぎる。先週の引きの日向のレシーブが点数的には(あくまで点数的には)無に帰したわけで。ほんとに予想外。コーチの言葉で一度はしゃんと前を向くも、頭を支配するのは「負けたくない」「負けてたまるか」という言葉の裏の、「負けた」姿。そして、日向。「次とるやつ見てろ!」って、1人だけ、もうめちゃくちゃいい笑顔で、「次」の1本のことだけ考えてる。「苦しい もう止まってしまいたい そう思った瞬間からの一歩」がここで入るのにも~泣いてしまった。日向ってずっと変わらない。どんなにきつくても苦しくても見てるのは次の1本のことだけ。田中と旭さんのいい表情がまた涙腺に来る。なんの計算もない日向の言葉だからこそ響く。ほかのメンバーが折れそうな時1人だけ元気な木兎さんもこんな感じなんだろか。

 

そして、そんな日向を見て「めし」のことを考える治。これ新刊のプロフィールとタイミングばっちりですごいよね。そして治の「何や腹減ってくるなあ」をだいぶ引っ張ってここに繋げてくるのか、とびっくり。「何や腹減ってくるなあ」っていうのはつまり「あいつうまそうに食うな」だった?治は「食う」で侑は「喰う」なのも気になる。信憑性あるのかいまいち分からないけど、「喰」って漢字は楽しみのための食事ではなく生存のための食事を意味するらしい。そしてさらに思い出したのがやっぱり鷲匠監督の「俺達に身長の代わりに与えられたものこそその“餓え”なんだよ」という言葉。日向はいつも腹ペコで、一口食うだけでもっと食べたいって欲求がどんどんどんどん大きくなっていく。「もっと腹減ってくんねん」の時の日向の表情がま~~恐ろしくて素晴らしい。そんな日向を見て烏野の子たちもまた腹を空かせ飯にありつこうと士気を高めていくのがぐっとくる。そして考えてしまう「敵味方関係なく士気を高めてしまう選手」の木兎さんと「うまそうに喰う奴見てると周りも皆腹減ってくんねん」の日向。

 

今週もめちゃくちゃ面白かった!稲荷崎戦ももうそろそろ。烏野はココヤバイってとこ抜けて、もうお互い生身の勝負だなという感じ。個人的には角名がもう一山ありそうかなとか。合併号ツライ!あ!原画展おめでとうございます!絶対行く~!