ハイキュー!!第294話「ゴミ捨て場の決戦」

タイトル「ゴミ捨て場の決戦」。このタイトルがついた話を読む日が本当に来るとは、とぐっときてしまう。未だにゴミ捨て場の決戦が始まる(始まった)ことが信じられないもんね。センターカラーは田中姉弟と山本兄妹。似ているところ、重なるところがあったり対照的だったりする2人。後ろの龍と虎がかっこいいし姉・妹がかっこいいし田中・虎もかわいいし。冴子さんの持ってる太鼓の紐?みたいなやつの色の塗り方が好きすぎる、超綺麗。ときめく。あと冴子さんの耳にかけたほうの髪のくるん加減がめちゃくちゃ好き~、この髪型がまず好き。あかねの黒セーラーもかわいい。黒セーラー、プリーツ多めのスカート、短くも長くもない絶妙な丈の靴下、黒ローファー、っていうバランスが好きすぎてずっと見つめてしまう。古館先生の描く「服」がもうとにかく好き。ユニフォームもジャージも制服も私服も、服の素材感が感じられたり、ただの「布」じゃなくて、ちゃんと人が着てる服って感じなんだよね~。

 

メッセージカードブック、高校生バレーボーラーへの応援イラスト、公式イラスト集、31巻表紙等諸々、ととにかく描き下ろしまくっていてびっくり・・・先生の健康をお祈りすることしかできん。

 

音駒の生徒たち。そうだよな東京代表はこういうのがあるよなぁ・・・と考えていたら、アニメの3期で烏野生徒たちがめっちゃ応援に来るという改変をされたことを思い出してしょぼんとしてしまった。ほんとあれはなんであんなことになったんだろうな・・・ 「黒尾先輩ってちょっとカッコよくない??」に死ぬほどときめいてしまった。最高。ありがとうすぎる。同級生じゃないところがポイント高い。黒尾のことをあまり知らない後輩女子から見ると、高身長・運動神経よし・全国出場・主将・神経な顔つき・・・とか諸々組み合わさってかっこよく見えるんだな。寝癖爆発頭もあの世界ではかっこよく見えてるのかな・・・というか原点に立ち返ってみて、寝癖爆発で全国大会出てるのめっちゃやばい。そしてそんなふうに噂をされている当の本人たちはウンコの話してる。めっちゃ笑った。リエーフ、先輩にウンコの話振り過ぎでは(東京予選も)。で、研磨の方は「3組の孤爪」にハテナ付けられてたり運動できるのか疑われてたりでこっちはこっちでときめく。こんな風に言われてる子が、今週のラストではあんな・・・ねぇ。それにしてもこのコマの研磨の顔がかわいいー。毛先の揃ってる感、好き。虎ちゃんが男友達から声を掛けられてるのもぐっと来るし分かる。

 

木兎さんと赤葦。ちょっとサプライズ。また解説役やるかなぁ、ゴミ捨て場の決戦はあらゆる位置から実況解説役できるキャラクターがいっぱいいるもんね。でも烏野と音駒両方に対して「ライバル」として、「対戦の可能性のある高校の選手」として、ある意味で「身内」として、っていろんな見方ができるのは梟谷だったりするのかも。

 

音駒の「いつもの」。最後かもな、これ。

 

「喰い散らかすぞァ!!!」からカラスとネコが臨戦態勢に入るみたいな流れ、好きすぎる。白鳥沢と稲荷崎を倒した、ってアナウンサーから改めて語られると「やばいな・・・」ってなるね。音駒ローテはS1、GWと同じだね。若干びっくりしたのが、烏野の黒ユニに目が慣れない。ずっと着てたのはこっちなのに、この1年オレンジだったから・・・

 

例のカップルもまた来ていて、すっかり烏野寄りになってるのがうれしくてかわいくて仕方ない。大将とミカもいるー!

 

初っ端から熱いラリーが続く。いいサーブ、綺麗に上げられる、リエーフの高い位置からのスパイク、上げられる、綺麗なトスからのインナースパイク、上げられる、・・・っていうように、片方がいいプレーをしたかと思えばこっちも、と拮抗している感じがすごい。その中でも西谷の満足していないような表情があったり、虎の「長い」っていうのがあったり。そして日向がスパイクに跳んだコマの躍動感がすごすぎる。

 

途中からの読者にも優しい日向研磨の歴史おさらい。スゴイ選手ともたくさん試合をしてきた日向が、試合に勝ってどうだった?バレー好き?って質問に「別に」と答える研磨に「別に」以外のことを言わせたいの、何でなんだろうなぁ。日向自身こうこうこういう理由で、ってハッキリ言葉にできるものではないんだろうけど。「小さいのにMBなんてやっぱりヘンだと思う?」という問いかけに、「(デカい奴のやるポジションなのはまあそうだろうけど)別に」と答えた研磨に5月の日向が出会ったことってやっぱり大きかったんだろうか。まだまだコートの中での絶対的な自信とか存在価値みたいなものを掴みきれていない時期の日向にとって、慰めや励まし、優しさではなく「別に」とただ否定しただけの研磨が新鮮だったのかな。日向の問いかけに対して研磨が発する「別に」には、言葉以上も以下もなくて、本当に「別に」どうとも思わない、それだけ。自分が本当はどう思っているのか分からないわけでもなくて、強がってみたり意地を張ってみたりしてるわけでもなくて、当然「好き」の方に針が振れているわけでもなければ、「嫌い」ですらない。この子が主人公のラスボスっていうのがすごいなと思うし、そりゃラスボスだよな、みたいな納得もある。最後に戦うボス、っていうんじゃなくて、究極の対戦相手、という感じ。初めてテレビで見た春高の試合にに突き動かされてバレーを始めて、バレーや試合の喜びや楽しさや悔しさを全て腹に収めてぐんぐんと大きくなってきたバレーが大好きな日向と、トモダチが困るからバレーをやっているけど楽しさも悔しさも別になくて、バレーをどうとも思っていない研磨。なんかもう究極の勝負。本当だったら出会うはずのない2人が出会ってしまって、交わらないはずの道が交わってしまったんだなという感じ(烏野の選手の1人と音駒の選手の1人という出会いはあったにしても)。

 

日向のスパイクが決まってニカニカ笑ってる監督がかわいい。猫又監督がまた見たことのないような表情をしていてとてもキュート・・・悔しくもどこか嬉しそうな黒尾の表情にぐっとくるー!

 

「もう1回」が無い試合、始まっちゃったねー。研磨の表情が最高。3組の孤爪?運動できるのかな?走ってるの見たことない、補欠?と音駒の生徒たちから言われているこの子が、今ネットの向こうの日向と、2人だけの言葉を交わしてこんな表情を浮かべている。たまらんすぎる・・・!研磨はこの試合の終わりにどんな顔をして何を言うんだろうか、とぐるぐる考えるけど、何よりゴミ捨て場の決戦めちゃくちゃ楽しいよー!この試合で見たいものがいっぱいある。次週も楽しみ。